あらすじ

魔王が倒された後の世界のお話。 ――シレンシア。 そのエルフは、かつて己の強大すぎる魔法によって『人間』を守ろうとした。 ――『化け物』。 守りたかったはずの人間から向けられた、恐怖と拒絶の眼差し。心に深い傷を負った彼女は、「自分は人間と一緒にいてはいけない存在なのだ」と自らの魔法を封印し、人里から離れた森の奥で実に五百年もの間隠遁生活を送っていた。 だがそんなある日、彼女の住む森に迷い込んでしまった一人の少女が、巨大な魔物に襲われているのを目撃する。過去のトラウマがフラッシュバックして足がすくむ彼女だったが、その目に浮かぶ涙を見て覚悟を決め、五百年ぶりに自らの魔法を解き放ち、魔物を一撃で粉砕する。 ――また『化け物』だと恐れられる。 そう絶望し、目を伏せていた彼女に対し――少女は満面の笑顔を咲かせ、心からの「ありがとう」を伝えた。 たった一人の少女が、彼女の凍り付いた心を溶かしていく。 これは、五百年間『化け物』であり続けたエルフが、最も弱い人間の少女に救われ、ともに世界へ踏み出すまでの物語。

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小説を読もう2026/05/31
  • 現在の作品久遠のシレンシア~『恐れられること』を恐れた臆病エルフ、五百年越しに最強の魔法を解き放つ~