あらすじ
私にはとってもとっても大好きな絵があった。
半分くらい死んでしまっていた私を救ってくれて、私に絵を描くことの素晴らしさを教えてくれて、私の人生を変えてくれた絵だった。
その絵を描いた人はとっても若い天才の画家さんで(いろんなところで天才って書かれていたり、言われたりしていた)小さな子供の頃からずっと天才で、十代のころにはもうプロの画家さんになって、とっても、とっても有名になって、そしていろんな伝説的なことをして(何百億円で絵が売れましたとか。こんな世界的な賞を世界最年少で受賞しましたとか、あるいは、大きな公的なところでの歴史に残るような失敗とか、そんなことだった)そして、あっという間にこの世界からいなくなってしまった。
なんでもとっても重い病気になっていたらしい。
二十八歳か九歳くらいのころに亡くなってしまった。(あんまり考えないようにしているから、正確にはわからなかった)