あらすじ
公爵家で「飾りの妻」として冷遇され、最後には理不尽な罪を着せられて離縁されたセレスティーヌ。身一つで王都の片隅に追い出された彼女だったが、絶望に暮れることはなかった。彼女には、誰にも秘密にしていた「お菓子作り」の類いまれなる才能があったのだ。
生きるために始めた小さなお菓子屋は、その圧倒的な美味しさから瞬く間に口コミで広がり、やがて王都中の貴族や市井の人々を虜にしていく。傷ついたセレスティーヌの心をそっと包み込み、公私ともに支えるのは、不器用で寡黙な大商人ゼフィリアン。
一方で、彼女を捨てた元夫のバルザザールは、セレスティーヌが去ったことで初めて彼女の存在の大きさと、自らの屋敷が崩壊していく異常事態に気づき、激しい後悔と共に復縁を迫ってくるが――。
お菓子への情熱と溢れる愛で、自らの幸せを切り拓いていく逆転シンデレラストーリー。