あらすじ
「お前らの詠唱(じゅもん)は長すぎる。俺のミックス(コール)は世界を揺るがす。」
「タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!」
――それは、世界を滅ぼす暗黒竜をも消し飛ばす、神聖なる「言霊」の詠唱だった。
オタ芸に人生のすべてを捧げた男、アキラ。彼が転生した世界では、なぜかオタ芸の激しいステップが「空間に超高速で魔法陣を展開する絶技」と誤認され、独特のコールは「魔力を一万倍に増幅する禁忌の呪文」として恐れられることに。
瀕死の王妃を両手をひらひらさせる『ケチャ』で爆速完治させ、巨大なミノタウロスを光の十字砲火『ロマンス』で塵へと変えるアキラ。
周囲の凄腕エルフや近衛騎士たちが「これぞ神の祝福を受けし神聖舞踊……!」「あの独特な詠唱には深い心理が潜んでいるに違いない!」と勝手に大真面目に大絶賛し、アキラはあれよあれよと国の救世主(聖下)へ祭り上げられていく。
本人はただ、前世の推しにそっくりな「光の女神」をトップ神に押し上げるため、異世界でヲタ活(布教)をしているだけなのに!?
勘違いが勘違いを呼ぶ、異色すぎるスピード出世ファンタジー、ここに開幕!