あらすじ
気が付くと、少年は何もない白い世界に一人でいた。
空もない。 大地もない。 時間すら曖昧な、上下すら存在しない空間。
自分が誰なのかも思い出せない。 何故ここにいるのかも分からない。
それでも少年は、“この世界は間違っている”という感覚だけは理解していた。
試しに「地面」を思い浮かべれば大地が生まれ、 「岩」を願えばそこに存在する。
やがて少年は、自分が“世界を創れる存在”なのだと気付き始める。
だが、肝心の記憶だけはどうしても戻らない。
自分は何者なのか。 何故こんな場所へいるのか。 誰が自分をここへ送り込んだのか。
答えの見えない不安を抱えながらも、 元々の陽気で雑な性格から、 「まぁ悩んでても仕方ないか」 と開き直った少年は、理想の世界を作り始める。
神殿。 森。 川。 空。 動物。 そして、モフモフ。
これは、記憶を失った創世者が、 自分好みの世界を少しずつ作りながら、やがて神となるまでの物語。