あらすじ
「ドブさらいをしよう!」
伯爵令嬢エリス・ルクスハルトは、満面の笑みでそう言った。
見た目は完璧なお嬢様。けれど中身はおバカでおドジ。しかも彼女は、どれだけ道を踏み外しても最後にはなぜか目的地と正解にたどり着いてしまう、とんでもない“幸運”の持ち主だった。
そんな彼女に振り回されるのが、異世界転移者の青年タニシ君。
死なないだけが取り柄の彼は、今日も今日とてエリスの思いつきに付き合わされる。
ドブさらいをしていたはずが、なぜか事件に巻き込まれ。
証拠を探していたはずが、なぜか命がけになり。
エリスは毎回無傷なのに、僕だけ毎回ひどい目に遭う。
「大丈夫ですわ!」
「君が言うと大丈夫じゃないんだよ!」
奇跡を引き当てるお嬢様と、不死身の僕。
これは、幸運すぎる令嬢に振り回されながら、気づけば厄介ごとのど真ん中に立たされている僕の異世界冒険譚である。