あらすじ
📗.タイトルの送りがなは、『リグレス - 空(そら)と海(うみ)の秘跡(サクラメント) - 』。
サブタイトルは『神火(じんか)の破片(はへん)と魔女(まじょ)の遺産(いさん)』
晴れわたる青空の下で、おだやかな風がさざ波を誘うギアナティアナ諸島。
ここで、新時代の異世界ファンタジーがはじまります。
一介のホテルスタッフでありながら、一風変わった身分と肩書を持つ、十七歳の少年・セト。
そして、ギアナティアナ諸島へと観光に訪れた十七歳の少女・チナツ。
二人を通じて、ギアナティアナの情景とファンタジーの世界をお楽しみください。
📖.『リグレス』が文明を支える世界。
ここは、「神に愛されし海」に広がるリゾートアイランド、ギアナティアナ。
心地良い風が吹く島々を象徴する王室御用達の一流ホテル、“サンティアラ,スパ・リゾート”で、優雅なひとときをゆっくりお過ごしいただけます。
ときには、穏やかな一日に忍び寄る非日常の交差が、皆様に新たな珍しい光景をお見せするかもしれません。
もし、不穏な影がサンティアラにちらついたとしても、ご安心。
それは、「彼ら」が暗黙裡に処理します。
ゲストの皆様には、ちょっとした非日常の刺激だけを残して、むしろその優雅なひとときに花を添えてくれることでしょう。
セトは、ホテルの副総支配人という立場でゲストに奉仕する立場でありながら、その影で王命に従い幻獣の討伐する立場を担っています。
チナツは、渦中で様々な生命と出会い、リグレスに秘められた知恵と想いに触れ、勇気ある決断を迫られます。
“リグレス”という、世界を変えた文明の利器。
それがもたらした、尽きない水を携帯し、塩や砂糖がとめどなく手に入る新時代。
突然やってきた新時代を、人々はどのように翔け抜けるのでしょうか。
激動に突き動かされ、時には翻弄されることだってあるのかもしれません。
革新の下敷きとなり、そのまま忘れられたものもあるでしょう。
それでも「今を生きたい」と願う、自分たちのふるまい。
それぞれの“ありよう”のはざまで、セトとチナツは、思い悩みながらも自らの生き方を選びます。
これからを颯爽と生きるために。
🌿.主な登場人物
・セト … 本作の主人公。十七歳の少年。「金月騎士団」と呼ばれる王家直属の騎士団に所属する身でありながら、とある事情から、リゾートホテル「サンティアラ・スパ・リゾート」の副総支配人を務める。腰の剣帯(ベルト)に差した薄氷色の柄がトレードマーク。
心優しく謙虚。Sランクを超えたM(マスターピース)ランクのリグレスを有し、「片刃(シミター)のガーネットツール」と呼ばれる。彼が薄氷色の刃を抜けば、どんな幻獣も一刀両断。
・チナツ … 本作のもう一人の主人公。サンティアラに宿泊するVIPゲストで、大企業ブライス社の令嬢。こざっぱりとした屈託のないふるまいと、持ち前のやわらかな笑顔で周囲と打ち解ける「良い子」だが、今の自分のありように鬱屈とした思いを抱えている。筆まめ。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
『リグレス』を、どうぞよろしくお願いします。