あらすじ
「一族初のDクラス……名家の面汚しが」
魔導医の名門アルザード家に生まれながら、魔力測定で最低評価を取った少年・エル。
彼は入学式の日、純白の制服をまとい『3大魔道医』として全校生徒の羨望を集める姉・クレアの影で、薄汚れた灰色の制服を着た落ちこぼれ集団『1ーDクラス』へと配属され、追放同然の扱いを受ける。
待っていたのは、ギルド前線で娘を亡くした鬼教授・カリンによる地獄の泥臭い特訓。
周囲には、魔道医を拒む幼なじみのノアや、圧倒的な知識を持ちながらも魔力弱者としてエルを激しく敵視するライバルのカイル。
「灰色のクズども」とエリートたちから見下される最底辺の生活。
しかし、エルには誰も知らない秘密があった。
彼には、触れたものの病巣の本質を視抜き、分解・消滅させる世界唯一の『天性の魔導医』の素質が眠っていたのだ。
ある放課後、カイルが原因不明の奇病で倒れる。
咄嗟に手を伸ばし、カイルの体に触れたエルが視たものは――国家が国民を兵器として統制するために極秘裏に植え付けた、現代の魔導医学では絶対に治療不可能な不治の呪い『チップ』の残骸だった。
「悔しいが、俺にはまだ知識も力もない……だから、俺は本物の医者になる!」
これは、夢をみるなと見捨てられた劣等生が、地獄の特訓を経て、ライバルを救い、エリートの度肝を抜き、やがて国家の壮大なディストピアを神技医疗で破壊するまでの、泥臭くも圧倒的な逆転成長物語。