あらすじ
ルイは大荒れの海の上、漂う哨戒艇の中にいた。操縦はアリサが行っているが、目も眩むような大渦のエッジをなめらかに滑走している。初めてとは思えない腕前だ。
渦の向こうから敵が迫ってくる。迎撃するのはルイの役目だ。彼女も初めてだが、アリサに負けてたまるか、と思う。
彼女は4週間前のことを思い出した。
二人は紅白にも出場するグループアイドルの一員で、レッスンが終わり、みんなに遅れて二人だけでエレベーターに乗ると、突然、光に包まれた。
光が去ると、そこは見たこともない部屋で、小太りの中年男性がいた。
彼は気の毒そうに言った。
「悪いけど、君たちは僕と一緒に哨戒勤務をしてもらわないといけない。いやだといっても、ここは海王星軌道だから帰れないよ」
そんな風にしてアイドル二人の哨戒勤務が始まった。