あらすじ

プロローグ世界は腐っている。 特に、あの黒いドームとミナレットが並ぶ場所は、腐敗の最たる象徴だ。 俺の名前は黒崎 零(くろさき れい)。 十八歳。高校はとっくに中退。 家族は三年前、都心のショッピングモールで起きた自爆テロで消えた。 犯行声明を出したのは、某国のモスクから資金と人員を送り込んでいた過激派組織だった。 警察は「個人の狂信」と片付け、マスコミは「イスラムフォビアに気をつけよう」と言い始めた。 俺はただ、燃える瓦礫の中で母の指輪だけを拾った。 その夜、俺は「声」を聞いた。 『破壊せよ。偽りの聖域を。』 目覚めた時、俺の右手には黒い炎を纏う「破壊の刻印」が刻まれていた。 触れた石は砂になり、触れた鉄は灰になる。 そして、特別な「聖痕」を持つモスクだけを、俺は本能的に感知できるようになった。 それから俺は、暗闇のヒーローになった。 いや、ヒーローなどという綺麗な言葉は似合わない。 俺はただの破壊者だ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/31
  • 現在の作品《モスク・ブレイカー》 ―闇の報復者と聖なる灰―