あらすじ
ステータスがすべてを証明する世界。
職業、レベル、スキル、称号、功績。
それらはただの表示ではない。
世界に認められた記録であり、本人の力を本当に強化する。
王国勇者シリウス・ヴァレンは、誰もが認める英雄だった。
聖剣を振るい、魔物を倒し、民を守り、数々の称号を積み上げてきた。
だが、称号を焼いて食う魔物「称号喰らい」との戦いで、彼は聖女アリアを守るため、自らの勇者称号を切り捨てる。
勇者職、レベル、スキル、称号、功績。
すべてを失ったシリウスは、ステータスに何も表示されない「無表示者」となる。
彼は確かに戦った。
彼は確かに守った。
けれど、ステータス社会は表示されない功績を扱えない。
記録上、称号喰らいを倒したのは聖女アリア。
民衆は彼女を称え、シリウスは「聖女に守られた落伍者」と囁かれる。
それでもアリアだけは知っている。
自分の称号が残っているのは、彼が白紙になったからだと。
これは、ステータスを失った勇者と、彼に守られた少女たちが、世界に記録されない功績を証明していく物語。
まずは第一部終わりまで投稿予定です。