あらすじ
兄と同じ日に生まれた。
同じ顔。 同じ血。 同じ才能。
それなのに、兄は王太子で、自分は第二王子だった。
誰も露骨には比べない。
けれど、誰も最初には自分を選ばない。
兄の背中を追い続ける人生。
そんなアンソニー・フォレストの前に現れたのは、男爵令嬢ユア(あなた)。
「私はアンソニー殿下のお話をしているのに。」
兄ではなく。
王太子ではなく。
ただ一人のアンソニー・フォレストとして見てくれた少女。
その言葉は、誰よりも甘く。
誰よりも危険だった。
「もしアンソニー殿下が王太子だったら……みんな今より幸せだったと思います。」
理解者の顔をした悪魔は、静かに囁く。
劣等感。 嫉妬。 承認欲求。
誰にも見せられなかった心の闇へ。
これは乙女ゲーム『人の恋は蜜の味』で描かれた、第二王子アンソニー・フォレストの破滅の物語。
兄の影に囚われた王子は、やがて何を選ぶのか――。
「一度でいいから、選ばれたかった。」
その恋甘くて危険。極上の愛を、あなたに。