あらすじ
高校二年生の北原夕莉(きたはら ゆり)は、ある日突然「死神の代理人」になった。
その仕事は、死にゆく人間の『最後の後悔』を肩代わりすること。
代償として、夕莉は仕事中、世界中の誰からも認識されない「透明人間」として扱われてしまう。
他人の顔色を窺い、場の空気を読んで生きてきた元・陽キャの夕莉にとって、誰とも関われない孤独な日々。しかし、そんな透明な彼女の瞳を、真っ直ぐに見つめてくる男子がいた。
隣のクラスの花岡遥斗(はなおか はると)。
成績優秀で顔もいい彼は——致命的に空気が読めず、異常な出来事すらスルーしてしまう「超鈍感男子」だった。
「お前、なんで誰にも見えてないの?」
ありえない日常をあっさりと受け入れ、見えない夕莉に笑いかけてくる遥斗。
張り詰めていた夕莉の心は、彼の不器用な優しさに少しずつ解きほぐされていく。
けれど、彼だけが夕莉を認識できるのには、残酷な理由があった。
遥斗は近いうちに死ぬ運命(死亡フラグ)を抱えており、夕莉は死神から彼の『後悔』を肩代わりするよう命じられてしまう。
彼が毎晩見るという「屋上から飛び降りる夢」に隠された、真実の後悔とは何なのか?
他人の本音を読み取ってきた夕莉は、不器用な彼の心に隠された、たったひとつの「見えない謎」に挑むことになる。
これは、世界から消えた少女と、自分の死に無自覚な少年の、不器用で愛おしい青春の謎解き。
紙のページをめくるように、少しずつ二人の距離が近づき、そして運命のタイムリミットが迫っていく——。
笑って、泣ける、現代ファンタジー×青春ラブコメディ!