あらすじ
付与術。
それはかつて精霊(エレメンタル)のもたらす恩寵の『加護』と呼ばれたものが、技術体系化されて『バフ』となったもの。
かつて『加護の再来』といわれて一世を風靡した落ちぶれた天才付与術士、レオン=レクシェノール。
自分の技術が時代についていけなくなったことを悟った彼は、所属パーティ、『咆哮する種』のメンバーに脱退を申し出た。
惜しまれながら仲間と別れたレオン。そして世間からは後ろ指。
再出発5割、傷心旅行5割の気持ちでずっといきたかった付与術の起源ともいえる『隠れ陸』へ行くことを決意した。
一方、同時期、イクス=フランシェイスはパーティ『ひしめく爪』から追放宣言を受けていた。
『お前の付与術は身勝手なんだよ!!』
イクスはみんなが生き残るためのバフを使おうとして、しかしパーティメンバーが求めているのは効率。
そして、イクス独特の『癖』が、付与術に宿ってしまうらしい。
ヤケクソになったイクスは、隠れ陸へ渡ろうとしている落ちぶれた元天才を見つけ、自分も同行を申し出る。
『この人が天才って呼ばれてたのは確かだ。そして隠れ陸には付与術の起源の一端もある。この人についていけば、新しい体系を作り出して、俺を追い出したやつらを見返してやれるかもしれない!』
夢破れた元天才と、見返してやりたい努力家の奇妙な旅が始まる。
元天才の正体。
努力家の過去。
隠れ陸の異文化交流を通じて、自分を見直す旅の話。