あらすじ

「荷物係のお前も見ただろう?」 公開裁定の場で、勇者候補レオンは私を呼びつけた。 護衛依頼の失敗は、斥候が臆病に騒いだせい。 レオンはそう言い切っていた。 たぶん彼は、私なら都合よく証言すると考えたのだと思う。 戦えない荷物係が、勇者候補に逆らえるはずがない、と。 でも私は、依頼中に見たことを記録していた。 斥候は本当に隊列を乱したのか。 撤退の合図を無視したのは誰だったのか。 荷物係なら黙っていればよかった。 けれど、証人として呼ばれた以上、答えないわけにはいかない。 記録に残っている範囲で。

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小説を読もう2026/05/31
  • 現在の作品荷物係のお前も見ただろう?と勇者候補に証人扱いされました。はい、撤退合図を無視して魔物の巣を踏み抜いたところまで全部記録しています