あらすじ
しがない独身会社員の"僕"は都会での生活の虚しさからある日捨てられていたマネキンを持ち帰る。マネキンとの生活はとても楽しく、ついに夫婦でマネキンをそろえてしまう。
するとマネキンは突然動き出し、「僕はおまえだ」と主張する。その後、戸籍や身分証明書などが全て自分のものではなく、目の前のマネキンのものになっていた。
自分を自分だと分かってもらえないと、人が多い都会の街はあまりにも生き辛く寂しかった。途中、大量のマネキンをテントに敷き詰めて寂しさを埋めている"おじさん"に出会う。
主人公はその光景に恐怖するも、寂しさには抗えない気がしていた。
時が経ち「マネキンを捨てると持って帰る人がいる」という噂が広がる。アパレルブランドの移転などでマネキンを処分することがあるのだ。
一人の店員が処分するマネキンを引き取ることを希望したので快く了承する。
「大事にしてあげて!」
彼女もまた、マネキンかもしれない。