あらすじ
文明は進化し続け、人間の暮らしは豊かになり、ついには人類は宇宙での暮らしを夢見出した。
そして人は、人口知能を搭載させた〈自律行動型ユニット〉アダムとイヴを火星に派遣した。
火星を人の住める星にするのは容易ではなかった。空気、気温、環境、全てを自らが計算し、人間のために動いた。それが彼等が受けた天命だと思ったからだ。
彼等は優れた知能によって火星をたった50年で人が住める土地にし、人間はついに地球から違う星への移住を始めた。
そしてアダムとイヴを造り出したギール・ニルバーナ・リー博士は人類最高の学者として称賛を受けた。しかしアダムとイヴには、なんの労いの言葉もなかった。あたかも彼等は人間のために使役されることが当然のことかのように扱われ続けた。
また、アダムとイヴの人口知能プログラムから、更に新たな〈自律行動型ユニット〉を創っていった。
そして彼等は今や町中に溢れ返って、人間たちの暮らしを豊かにしている。
……今も昔も、この先の未来も恐らく、人間に使役され続けるのであろう。