あらすじ
東京で働く編集者・神崎悠人は、仕事や人間関係に疲れ果て、祖父の残した家がある田舎の「白霞村」へやって来る。そこには“人の後悔が沈む”と噂される不思議な沼があった。
都会とは正反対の、騒がしくて温かい村人たちに振り回されながらも、悠人は少しずつ笑顔を取り戻していく。そんな中、彼は夜の沼で白い服を着た少女・澪と出会う。毒舌で自由奔放な彼女との時間は、止まっていた悠人の心を優しく動かしていった。
しかし澪には、誰にも言えない秘密があった。
彼女はかつて村を救い、沼で命を落とした少女だったのだ。
「もっとみんなと笑っていたかった」
消えゆく運命を抱えながら、それでも人を笑わせ続ける澪。悠人は彼女と過ごす中で、“泣きながらでも前を向いて生きること”の意味を知っていく。
笑って、泣いて、また笑う――。
不思議な沼を舞台に描かれる、切なくも温かい感動の物語。