あらすじ

高校一年の陽斗(はると)と、中学二年の妹・美海(みう)は、両親から突然、父と高知へ行くか、母と東京に残るかを選ぶよう告げられる。 伯父の急死をきっかけに、父は高知の海辺にある民宿兼釣り宿を継ぐことを決めた。母は東京で、ようやく取り戻した仕事と生活を手放せない。どちらにも理由がある。だからこそ、兄妹は何も言えなかった。 そんな夜、家族アルバムに一枚の不思議な写真が現れる。 裏には、「離婚届が出された日から、一年後」の文字。 写真の中の家族は、東京と高知に分かれていた。 笑っているようで、誰も本当には笑っていない。 父か母か。東京か高知か。 どちらかを選ばなければ、家族は続けられないのか。 陽斗と美海は、未来写真に導かれながら、親を選ぶためではなく、家族を半分にしないための言葉を探し始める。 離婚をなかったことにする物語ではありません。 家族が壊れかけたあと、それでも別の形で続いていけるのかを描く、少し不思議な家族小説です。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/05/29
  • 現在の作品僕たちは、どちらの親も選べなかった