あらすじ
異世界に転生した少女が与えられた特典は、たった一つ。
「何をされても決して傷つかない身体」
剣も魔法も毒も呪いも効かない。どんな拷問や処刑だって無意味。
……ただし。それ以外は全部よわよわ。
筋力なし。魔法なし。戦闘力なし。最弱なのに死なないせいで、盗賊、魔族、怪しい研究者、悪の組織に次々捕まる日々。
しかも痛みの代わりに感じるのは全部が"くすぐったい"。
「や、やめ……っ、あはははっ!!」
しかしこの能力の真価はそこで終わらない。
……彼女のストレスが限界に達した時。精神防御機構が発動し、彼女の意識は強制的に途絶える。次に目覚める頃には敵アジトが消えている。
「……私、また何かやっちゃいました?」
何が起きたのか覚えていない。所謂無自覚無双。(え? 違う?)
全てを知るのは、孤独な異世界で最初に生み出した、肉体を持たぬ案内役の少女だけ。
『大岩引っこ抜いてぶん回してたのだわ♪』
「ロックじゃん♪ ……って物理!?」
主人公を守るために存在する筈なのに、何故か好奇心と研究欲の塊な案内役。暴走を観察したいヒロインと、そんな彼女を毛嫌いする謎の暴走人格。
これは最弱なのに絶対に壊れない少女が、自分自身の中に隠された秘密と向き合う、異世界ガールズコメディ。
ーーー
◎【主人公】七草 菜沙(ななくさ なずな)
普通の子。むしろ普通より鈍臭い子。けど意外と逞しいお調子者。滅茶苦茶な異世界生活にも段々慣れていく。
◎【ヒロイン】ティア
主人公のイマジナリーフレンド(仮)。スキルの力で生まれた仮想人格。異世界に放り込まれて孤独な主人公の求めに応じて生まれた。主人公の知りたい欲も担っている。研究熱心。マッド寄り。主人公の秘密を知るために、主人公を事件に巻き込む張本人。何故かお嬢様口調。
◎【暴走人格】???
主人公のストレスが規定値を越えると出現。主人公の代わりに周囲の全てを破壊し尽くす。ヒロイン大嫌い。
◎【女騎士】クラウディア・フォン・アレスクレイン
各地で破壊の限りを尽くす主人公を追う真面目っ子。特にヒロインとかではない(続編があれば……)。忠義の人。不憫。「くっ殺!」
◎【悪役令嬢】トリスティア・インヴィクタ
追放された悪役令嬢。主人公の肉体の元の持ち主。