あらすじ
人には、誰にも見せたくないものがある。
こっそり書いた詩集。
推しとの結婚計画。
誰にも言えなかった夢の残骸。
深夜に一人で書き続けた、長すぎる物語。
おかしくて、恥ずかしくて、でもどこか懐かしい。
そういうものが、この世界にはたくさんある。
本作は、あるマンションに暮らす人々の「黒歴史」を集めた
連作短編です。
最初は笑って読めます。
たぶん、5話目くらいまでは。
一つだけ、お伝えしておくことがあります。
このノートたちは、全部実在します。
でも、集めたのは私ではありません。
誰かが、ずっと前から集めていました。
住人たちの部屋に入り、ノートを読み、時々書き込みながら。
誰にも気づかれないまま、何年も。
なぜ集めていたのか。
どこに消えたのか。
そして今、どこにいるのか。
最後まで読めば、わかります。
ただし、最後まで読んだあと、
あなたは自分の部屋のノートを確認したくなるかもしれません。
最終ページを、特に。
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