あらすじ
伯爵家の三女レラ・グランメリーは、家族から「地味で役に立たない娘」と扱われ、静かに本を読むことだけを楽しみに暮らしていた。
そんな彼女に突然舞い込んだのは、名門アルフェイン侯爵家嫡男ジルとの縁談。
しかも条件は、互いに干渉しない“白い結婚”。
愛されない結婚でも、静かに暮らせるならそれでいい。
そう思っていたレラだったが、ジルのそばには彼を慕う令嬢リディアがいた。リディアは正妻となるレラを敵視し、社交界で嫌がらせを仕掛けてくる。
けれど、黙って耐えるだけだったレラは少しずつ変わっていく。
王宮図書室で本に囲まれるうちに、自分の知識が誰かの役に立つことを知り、忘れられた薬草“月露草”の手がかりを見つけて――。
一方、気まぐれで型破りな第二王子ディオンは、そんなレラの静かな強さに惹かれていく。
白い結婚のはずだった。
けれど、その先でレラが見つけたのは、誰かに決められた未来ではなく、自分の意思で選ぶ本当の居場所だった。
地味令嬢が破談を乗り越え、王宮図書室で才能を開花させる、ざまあ後の自立と溺愛の恋物語。