あらすじ

三十一歳、元コピーライターの橋本歩は、北海道・中標津の木工房に弟子入りした。 師匠の七尾拓哉は、腕は確かだが朝に極端に弱く、値段交渉が下手で、質問にはだいたい「うーん」と答える。工房は開店しているのか休業しているのか、よくわからない。 持ち込まれるのは、壊れた家具、鳴らないギター、開かずの和箪笥。物の陰には、いつも、誰かの事情がある。七尾さんは修理の前に、まず人の話を聞く。 ストーブの前の白いソファ。朝の十分間の読書。深夜に工房で鳴るギターの音。道東の冬は長く、静かで、少しずつ何かが変わっていく。 北海道・中標津を舞台にした、木工職人と弟子の、日常の謎と手仕事の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/30
  • 現在の作品七尾工房、開店休業中