あらすじ
世界を救うと、ポイントが貯まる。
ある日、ブラック企業勤務の佐藤のスマホに、謎のアプリ『ワールド・リトリーバー』が勝手にインストールされた。
「駅前に封印された邪竜:73pt」
「隣の課長の闇堕ち:38pt」
「世界滅亡級の邪神:1,000,000pt」
――ただし、彼が戦う理由は世界平和ではない。
あと100ptでAmazonギフト券500円分になるから。
そんなポイ活廃人の前に現れたのは、アプリのナビゲーターを名乗る毒舌少女・ウル。
「相変わらず、命の使い方がドケチですね」
口を開けば文句ばかり。
でも彼女だけは知っていた。
誰にも評価されなかった佐藤の努力を。
数字にならない頑張りを。
ポイントだけが裏切らないと思っていた男と、そんな男をずっと見ていた少女。
これは、世界を救った報酬よりも大切なものを見つける、少しおかしなポイ活ラブコメ。
たとえ無限ポイントを手に入れても、いちばん価値があったのは、彼女が隣で笑っていることだった。