あらすじ

普通の大学生・佐伯直人のスマホに、ある朝、見知らぬアプリが入っていた。 白い背景に、黒い丸。 丸の中には、ひらがなの「も」。 アプリ名は「もしもメニュー」。 それは1日1回だけ、世界のルールを少しだけ変えられる謎アプリだった。 ただし直人は、世界を救わない。 社会も変えない。 選ぶのはだいたい、講義中に起きたら面白そうなしょうもない"もしも”である。 先生に呼びかけられると「お母さん」と呼んでしまう日。 嘘をつくと武士口調になる日。 真面目な発言にBGMがつく日。 目が合うと頭上でじゃんけんが始まる日。 大学で起きた小さな悪ふざけは、日本中へ波及する。 会社、病院、裁判所、テレビ番組、家庭、駅。 真面目な人たちは異常をどうにか普通に処理しようとして、結果的にさらに事故っていく。 これは、世界を救う話ではない。 世界がくだらない仕様に、意外と真面目に耐えてしまう話である。

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カクヨム
カクヨム2026/05/30
  • 現在の作品“もしも”の力で、大学をちょっと事故らせます