あらすじ

他人の「好感・殺意・嘘」が数値で視える辺境伯アルヴィス。中央から「廃物」と侮られる彼のもとへ、政略結婚で公爵令嬢シャルロッテが嫁いでくる。  初夜、枕元に立った花嫁の頭上には『殺意99』。彼女の正体は、彼を殺すために送り込まれた暗殺者だった。  ――だが、アルヴィスは最初から全部、視えている。  暗殺者だと知りながら、彼は寒さに震える彼女に毛布をかける。毒入りの朝食は笑って完食し、二度目のナイフには上着をかけて返す。殺意99の刃は揺らがない。なのに彼女は、毎晩ほんの少しずつ、何かを崩していく。屋台の菓子に頬を緩め、救った子を「任務のため」と嘘をつき、いざという時その刃で彼を庇う。  全部視えるはずの男に、彼女の本心だけが、視えない。  やがて中央が放つ刺客団と、彼女のうなじに刻まれた「裏切れない呪縛」が、二人を引き裂こうとする。表示される殺意は99へ跳ね返り――それでも彼女は、生まれて初めて、自分の意思で刃を翻す。  危険な大小姐と、全知の辺境伯。殺意と、甘さの、掌控ラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/30
  • 現在の作品殺意ゲージ99の婚約者が可愛すぎる件