あらすじ

近未来。 SNS炎上が日常化した社会で、人々は告発や晒し投稿をする前に、「正義分別表」で怒りを分類することを義務づけられた。 燃える正義。 不燃正義。 資源正義。 有害正義。 市役所の正義分別窓口で働く青井は、毎日「これは社会のためです」と持ち込まれる怒りを仕分けている。 ある日、中学生の悠真が窓口にやって来る。 「同じクラスのやつらを、ネットに出したいです」 理由はいじめ。 証拠もある。 先生は動かなかった。 友達は笑っているように見えたが、本当は笑うしかなかった。 悠真の怒りは、間違っていない。 けれど、その怒りをそのまま燃やせば、友達も、加害者も、悠真自身も壊れるかもしれない。 青井は、分別表にない白い箱を取り出す。 『付き添う正義』 これは、正義を捨てる話ではない。 怒りを、一人で持たせないための話。

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小説を読もう2026/05/30
  • 現在の作品正義分別窓口へようこそ――燃える前に、その怒りを置いていってください