あらすじ
東方大陸エイシャ=ノワ。
そこでは、人はただ素顔で生きるのではなく、仮面によって役を得て、名を守り、社会に存在する。
王都カガミノミヤ――鏡都ミカド=ノワ。
仮面籍庁が人々の役と名を管理するこの都で、ある夜、月が人の名を喰いはじめた。
面を失った武士。
舞型を奪われた神楽師。
式神と通じなくなった陰陽師。
冥面が空白になった死者。
そして、仮面を持たない皇女。
仮面を直す少女サヨ=ミカゲは、名を奪われた者たちの面を追ううちに、王朝の奥に隠された“無面”の秘密へ近づいていく。
仮面は、名を隠すためにあるのか。
それとも、名を守るためにあるのか。
これは、仮面と役によって成り立つ王朝で、月に喰われた名を取り戻す東方幻想ファンタジー。
※ローゼン・サーガシリーズの一作ですが、本作単独で読めます。