あらすじ
七年間愛した恋人・暁が病床で最期に呼んだのは、私の名前ではなかった。「沙織、ごめん」――それは親友の名前。
裏切りの言葉を残して逝った彼の骨を、私はこっそり持ち帰った。砕いて、レジンに閉じ込めて、指輪に変えた。もう誰にも渡さない。永遠に私だけのものにするために。
壊れた心のまま、何食わぬ顔で日常を送る私の前に現れたのは、暁の弟・蓮。「兄貴の骨、一部足りないって知ってます?」その言葉から、私の秘密と、暁が隠していた真実が少しずつ暴かれていく。
死んでもなお手放せなかった執着。知りたくなかった真相。そして、同じように壊れた男との歪な再生の物語。
愛と狂気の境界線で揺れる、ヤンデレ女性視点の純愛サスペンス。