あらすじ
ブラック企業勤めの青年、黒木志郎(くろき・しろう)は、残業帰りの夜に突然異世界へ召喚された。
──だが、彼は“ハズレ”だった。
魔王を倒す救世主として呼ばれたにもかかわらず、与えられた力は不明。
役立たずと判断された志郎は、王国から冷遇され、まともな説明も保護も受けられないまま捨て駒として戦場へ送り出される。
そして、瀕死になった彼を救ったのは――人類の敵であるはずの魔王軍だった。
傷ついた志郎を必死に治療し、名前を呼び、命として扱ってくれた魔族たち。
一方で、“正義の王国”は、弱者を使い潰すことしか考えていなかった。
「……俺を人間扱いしてくれたのは、あいつらの方だった」
やがて志郎は知っていく。
魔王軍の国で笑う子供たち。
平和に暮らす人々。
そして、王国側が隠している不穏な真実を。
そんな中、王国軍が魔王領へ侵攻開始。
守りたい居場所を得た志郎は、自ら剣を取る。
戦いの果てに覚醒した能力は、
“黒鉄の鎧”の召喚と、“金属を自在に変形させる”異質な魔法。
これは、救世主として召喚されながら見捨てられた青年が、
“人類の敵”と共に世界の真実へ立ち向かう物語。
──クソみたいな国のために命を懸けるくらいなら、
俺は魔王軍につく。