あらすじ

『あしたのはなし』あらすじ 自殺者が急増し、命を絶つ代わりに臓器を提供する「自提(ジテイ)」が制度化された冷徹な世界。 自殺者救済組織「自救」に近い活動を個人で続ける「さい(38)」は、自殺志願者の出す独特の空気を察知できる恋人の「なみ(31)」と共に、死に向かう人々に必死に手を伸ばしていた。しかし、職場の孤立に絶望した後輩の健一、誰にも悩みを言えなかった高校生の蓮を立て続けに救えず、ふたりは深い無力感に打ちひしがれる。 そんな中、友達関係に悩む結衣(17)と家族関係に悩むハル(17)は、臓器提供の手続きを行う施設「ジサス」で出会い、夜の公園のベンチで心を通わせていく。ふたりはお互いが「もうすぐ死ぬ自提者」だと知り、惹かれ合いながらも、相手の死の決意を邪魔しないために恋心を切り出せずにいた。 タイムリミットが迫る夜、ふたりの異変を察知したなみとさいは公園へと駆けつける。後悔を抱えた大人の切実な願いと、「何年も先の話しじゃなく明日の話しをしよう」という温かな言葉が、絶望に凍りついたふたりの心を救い出す。 焦らなくていい。ただ、他愛もない明日を重ねるために。不器用な4人が紡ぐ、命と選択の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/30
  • 現在の作品あしたのはなし ~明日を選ぶ人たち~