あらすじ

国民の不満を自動で拾い、最適な処理を行う民意構造統合型恒常政策補正システム《ミコト》によって、社会から怒りや不便は消えつつあった。元苦情処理職員の白瀬怜司は、不満を解決されるたびに、自分の意思まで先回りされている違和感を抱く。減税、結婚、居場所、教育――人々の切実な訴えは、政策ではなく満足度の問題として処理されていく。抵抗すら予測される世界で、白瀬は自分の不服を書き残そうとする。だがその創作さえ、《ミコト》の治療計画に含まれているのかもしれない。自分で間違える権利は、まだ人間のものなのか。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/30
  • 現在の作品不服の最適解-人間が望まなかった幸福-