あらすじ

高校二年生の千歳あさひには、誰にも言えない秘密がある。 今、世間を騒がせている『天才高校生ミステリー作家』。 テレビにも出演し、若き才能としてもてはやされるその少年の作品は――すべて、あさひが書いていた。 幼い頃から才能を利用され続け、印税も名誉も評価も奪われながら、それでも書き続けてきた。 だがある日、あさひは限界を迎える。 「もう書けない。これで終わり」 たった一通のメッセージを残し、ゴーストライターを辞めた。 すると数週間後。 新刊は大失敗。 編集部は異変に気づき、 SNSでは『実は別人が書いていたのでは?』という疑惑が広がり始める。 一方、執筆から離れ、平穏な高校生活を送ろうとしていたあさひの前に現れたのは――学校一の美少女にして、今最も勢いのある新人声優・琴音しずくだった。 「やっと見つけました」 その瞳には狂気にも似た熱が宿っていた。 「あなたの文章がなければ、私は今ここにいませんでした」 しずくは、文章の癖や構成だけで、あさひこそが『本物の作者』だと見抜いていたのだ。 そして彼女は告げる。 「今度は私があなたを守ります」 才能を搾取され続けた少女と、 才能を愛しすぎてしまった少女。 これは、誰にも認められなかった天才が、 自分の名前で物語を紡ぎ直すまでの物語。 そして――少し重すぎる愛に捕まってしまった二人の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/30
  • 現在の作品天才高校生作家のゴーストライターを辞めたら全部バレた ~私を搾取していた幼馴染は転落し、学校一の美少女声優だけが私を見つけてくれた~