あらすじ
橘彩には、日常の裏側に重なる滅びた幻想都市アルカディアの「すき間」が見える。誰にも言えず秘密にしていた彩は、クラスの図書委員・進藤蓮の背後にだけ、黒い翼の影を見る。蓮はかつて世界の調律を司っていた魔王の転生体だった。放課後の校庭で二人の力が反応し、現実とアルカディアの境界が揺らぎ始める。照れ屋で不器用な魔王くんと、彼の孤独を見つけてしまった彩。さらに聖騎士シャルロッテも現れ、三人は過去に隠された真実と向き合っていく。悪者として語られてきた魔王は、本当に世界を滅ぼしたのか。これは、ひとりで世界を支えようとした少年と、その手を離さなかった少女の、放課後から始まる学園ファンタジー。