あらすじ
ネットの悪意という圧倒的な暴力によって、最愛の弟を自殺に追い込まれた天才エンジニア・佐伯真。
「海外籍のネットトラブルには手が出せない」と言い放つ無能な警察。今も画面の向こうで、弟を玩具にして稼いだ大金で美味い肉を食うアメリカの迷惑系配信者。
怒りすら通り越した真は、静かに自室のPCに向かった。
「お前らは自分が、自分の意志でコンテンツを作っていると思っている。……だが、これからは違う。お前らは僕のAIが引いたレールの上を踊る、ただの操り人形だ」
ターゲットの過去4000時間以上のデータをディープラーニングした超高性能AI。
それは人間のプロすら見抜けないサクラとなって標的の脳内に破滅のアイデアを流し込み、現地警察の通信網をジャックし、完璧なディープフェイクでアメリカ最強の暴力装置(SWAT)を起動する。
暴力には、より強大で、抗えない国家の暴力をぶつければいい。
銃を向けられたSWATが一斉射撃を開始するまで、わずか数秒。
海を越えた悪意を『完全合法』に処理した真のアラートログに、新たな名前が刻まれる。それは、弟の死に群がってネットリンチを先導した、国内の炎上系配信者たち。
――学習、開始。
天才プログラマーが紡ぐ、絶対予測回避不能のシステム・リベンジ、ログイン。