あらすじ
「嘘告でしたー!」
クラス中の笑い声の中で、佐伯悠真の初恋は終わった。
相手は、ずっと好きだった人気者の美少女・桐谷玲奈。信じた告白は、友人たちを笑わせるための嘘だった。
恋なんて、もういい。
そう決めた悠真の前に現れたのは、保健委員の白瀬紬だった。目立たないけれど、誰より静かに人を見ている彼女だけは、悠真の本気を笑わなかった。
「笑われたことより、本気だったことを恥ずかしがらないで」
その一言から、悠真は少しずつ変わっていく。
髪を切り、背筋を伸ばし、勉強も、会話も、自分の弱さも磨き直す。玲奈を見返すためではない。もう二度と、自分の気持ちを雑に扱わせないために。
一方、嘘告をした玲奈は、変わっていく悠真を見て初めて気づく。
自分が笑ったものは、誰かの本気だったのだと。
これは、嘘の告白で初恋を壊された少年が、恋を見限り、自分を磨き直し、静かに見てくれていた本命に気づくまでの再起ラブコメ。