あらすじ

「運命の人に見つけてほしい」 そう願って、千紗は山奥の縁結びの社を訪れた。 けれどその夜、彼女が迷い込んだのは赤い提灯の灯る奇妙な祭りだった。 人波の奥で千紗に手を差し伸べた美しい男は、優しく名を呼び、甘く微笑み、まるで最初から恋人だったかのように彼女を導いていく。 だが、そこは花嫁を喰らう神――御喰いさまの祭りだった。 喰われる寸前、千紗を隠したのは、目元を布で覆ったもう一柱の神。 雨の奥座敷に棲む、忘れられた神――メカクシさま。 「夜明けまで、ここにいましょうね」 薄く甘い水。墨色の袖。名前をしまいこむ声。 千紗は救われたはずだった。 けれど、雨はいつまでもやまない。 愛して喰う神と、愛して生き殺す神。 見つけられたいと願った花嫁は、二柱の神の夜に沈んでいく。 ※表紙はAI生成しています。

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エブリスタ
エブリスタ2026/05/29
  • 現在の作品喰らう神から逃げた花嫁は、隠す神の夜に沈む【完結】