あらすじ
### 【三巻構成で描く、硬派な本格歴史謀略ファンタジー】
「帝国中央たるセッサール宮の許可なく砂漠民を救済した者、最高で死刑に処す」——フランリーツ帝国『砂漠特別統治法』。
法網の穴を突き、帝国の圧迫を跳ね返して、卑小なる砂漠民が「帝国と対等な主権国家」を打ち立てるまでの、血と知略の変革史。
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#### ◆ あらすじ(故事大綱)
* **第一巻:『沙海の新生』**
帝国の刃によって故郷を失った無数の砂漠民の一人、ハッサン。彼は「私的な救済」を死刑とする忌々しい帝国法に対し、教会の特権である『聖水配給権』を利用し、薄粥を聖水へと偽装して民を救う奇策を弄する。これは、底辺の法網の穴から始まり、やがて帝国と対等に渡り合う新たなる砂漠政権を興すまでの、破局と立国の物語。
* **第二巻:『万汗合一』**
砂漠を統一し、草原の覇王となったトト汗(ハーン)。しかし、旧来の伝統に縛られた部族連合では、迫りくる魔王やアイセランの脅威には対抗できない。トト汗は激しい反発を押し切り、かつての宿敵であるフランリーツ帝国の高度な官僚制と税制の導入を決断する。「自由」と「伝統」を叫ぶ旧貴族たちを、草原の最も残酷な「伝統」をもって屠るトト汗。効率と生存を追い求めた鉄血の制度改革が幕を開ける。
* **第三巻:『ロマンの往事』**
激動の時代を経て、物語は千年の歴史を誇る大帝国「ロマン」の深淵へと至る。現代の審視たる視点から、正史の教科書には決して書かれることのなかった帝国の裏舞台を解構する断代群像劇。
――ヘラクレイオス、ミカエル8世、ヨハネス1世、そして悲劇の末帝コンスタンティノス11世から、神話の建国者ロムルスとレムスまで。歴代皇帝たちの「不都合な真実」と、その生と死の血肉が、いま明かされる。
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#### ◆ 主要登場人物(核心角色介紹)
* **ハッサン(ハサン)**
のちに「預言者」と呼ばれ、帝国に対する聖戦(ジハード)を率いることになる青年。第一巻の主人公。冷徹な知略で帝国の法網の穴を突き、砂漠民を結束させる。
* **ハリード(ハーリド)**
砂漠の善良な祭司であり、商人。ハッサンの恩人。民を救いたいという義侠心と、帝国の残酷な法律との間で苦悩する。
* **トト汗(トト・ハーン)**
第二巻の主人公。部族名「蒼き狼」。草原の未来のために、旧貴族の猛反発を顧みず、宿敵フランリーツの中央集権・官僚制度を導入する鉄血の改革者。
* **歴代のロマン皇帝たち**
第三巻で一話ごとにスポットが当てられる、千年的歴史を彩った支配者たち。栄光の裏にある政治的苦衷、背信、そして教科書から抹消された人間としての生々しいドラマがオムニバス形式で描かれる。