あらすじ
「私が育てたのは、お姫様(アイドル)じゃなくて『最強の戦士』だったの……!?」
敏腕プロデューサーのカレンが出会ったのは、誰もが息を呑むような抜群のビジュアルを秘めながらも、中身は粗野で荒削りな“熊本の暴れ馬”こと、ゆあ。
カレンによる24時間体制の猛特訓「お嬢様ブートキャンプ」を経て、激しい熊本訛りやガサツな仕草は削ぎ落とされ、髪はふんわりと風に舞う、誰が見ても完璧な「美少女アイドル・ゆあ」としてのデビューは大成功を収める。
しかし、一晩にして時代の寵児となった彼女の前には、次々と予想だにしない「クセの強い壁」が立ちはだかる。
歌手としてのボイストレーニングを始めれば、祖母仕込みの「演歌訛り(こぶし)」が炸裂して王道ポップスが瞬く間に冬の津軽海峡へと変貌。さらにダンスレッスンを始めれば、幼少期から叩き込まれた「空手のすり足」のせいで地面を踏みしめすぎてしまう。
言葉の次は歌の訛り、ダンスの次は和の呪縛——。
カレンはゆあの「すり足」を矯正すべく、キックボクシングとテコンドーのトレーナーを招集するという奇策に打って出るが、ゆあは持ち前の規格外な格闘技センスでそのステップを瞬時に吸収。ついには、ステージ上で華麗な空中回転蹴りを繰り出すハイブリッド・アイドルへと覚醒していく。
洗練という名の手綱を引くカレンと、師の想像の斜め上を突破していく元・暴れ馬。
二人三脚で芸能界の頂点を目指す、前代未聞のアイドル育成プロデュース、ここに開幕!