あらすじ
就職活動に全落ちし、うっかり悪の組織『シャドウフォース』に就職してしまった主人公・マコト。
体力なし、頭脳なし。戦闘員としての能力は皆無だったが、なぜかコーヒーを淹れる腕と雑務スキルだけはカンストしていた。
ポンコツゆえに組織の幹部たちから謎の愛されポジションを確立したマコトは、今日も平和にアジトの便所掃除に勤しんでいる。
そんなマコトには、たった一つの隠し事があった。
それは、実の兄・ツカサが国家の最高治安維持機関『公安対魔特課』のエースであること。
「もし悪の組織で働いているとバレたら、真面目な兄貴にショックを与えてしまう!」
マコトは正体を隠し、波風を立てずひっそりと底辺戦闘員として生きていくことを誓う。
――しかし、マコトは知らなかった。
優秀すぎる兄・ツカサは、マコトの就職先をとっくに特定している「極度のブラコン」だったのだ。
「今日のマコトのシフトは定時退社だな。よし、シャドウフォースの巡回ルートにいる部隊はすべて撤収させろ。マコトが帰り道で怯えたらどうする」
国家権力をフル活用し、弟の行く手を阻む脅威を人知れず排除しまくる兄。
そして、マコトのドジを「弱者の戦い方を熟知している」と勘違いし、やたらと高評価を下す悪の組織の面々。
本人の預かり知らぬところで事態は勝手に好転し、最強の兄による鉄壁のサポートで今日も底辺戦闘員の平和は守られる。
これは、どこまでもポンコツな下っ端戦闘員の弟と、過保護すぎて国家権力を私物化する公安エースの兄が織りなす、絶対に弟が傷つかない勘違いすれ違いコメディ!