あらすじ
平凡な女子高生・朝倉ひなは、どこにでもいる高校二年生だ。顔も普通。運動も普通。ただひとつ、ちょっとだけ勉強が好きというだけの、ありふれた少女。ある日放課後、図書室で化学の参考書を読んでいたひなは、突然まぶしい光に包まれ、見知らぬ森の中に放り出されてしまう。気づけばそこは、魔法と剣が支配する中世ヨーロッパ風の異世界。しかも最初に出会った冒険者たちには「魔力ゼロ」と判定され、最弱のゴミ扱いをされてしまう。でも──ひなには、化学と料理と、なんとなく覚えていた心理学の知識があった。植物の配合で薬を作り、土を使って陶器を焼き、「なんとなくの勉強」が異世界で規格外の技術に化けていく。それでも本人はどこまでも呑気で、「あ、これ教科書で読んだやつだ」と首を傾げるだけ。そんなひなの前に現れたのは、無愛想で口の悪い金髪の騎士・アルベルト。彼は訳あって、この最弱と呼ばれた少女に護衛として付き従うことになるのだが――気づいたときには、世界が彼女を中心に動き始めていた。