あらすじ
――前は今、笑えるか?
オーレリウス・ベルベットは帝国軍人である。軍学校卒業をした彼に与えられた最初の任務は、中型の「禍つ獣」の討伐任務である。前線に立つ彼を包むのは絶叫と銃声。悲鳴と砲火。禍つ獣の咆哮。
生物のようで、機械のようで、そのどちらともいえないちぐはぐな怪物「禍つ獣」を討伐し続けた部隊は、突如「それ」の襲撃を受ける。圧倒的なその力を前に前線は崩壊し、オーレリウスは致命傷を負ってしまう。
「それ」はオーレリウスを見ている。尋ねるように。期待するように。
―お前は今、笑えているか?
傷ついた飛竜、ストルム・ブリンガとの出会い。
互いの闇を覗き、復讐と歪みの中で双方は認めあう。
哀れなことに、これは終わらせる物語ではない。
これは、始まりの物語。
人
竜
禍つ獣
全て混ざり合い、狂い続けていく世界の中で生きた兵士の物語。
全くもって
―笑える、悲劇である。