あらすじ
江口桜次郎、最重要容疑者。
旧友・二階堂壮也は、彼を信じきれるのか。
アコンプリスシリーズ最新作。
教師兼同人作家・江口桜次郎が、自分の処女作に殺されかける。
――
高校時代の同窓会に参加した江口桜次郎と二階堂壮也。
会場は、慶早大付属高校の旧校舎を改装した宿泊研修施設だった。
江口と二階堂は、高校二年・三年で同じクラスだった旧友であり、ソフトテニス部では二階堂が前衛、江口が後衛としてペアを組んでいた。
だが、嵐による土砂崩れで記念館が孤立した夜、最初の死体が発見される。
黒板には、血文字でこう書かれていた。
一時間目、遅刻者を吊るす。
黒板係。
それは、江口がかつて同人誌として発表し、現在は小説投稿サイトでも読める処女作『黒板係は、四度名前を書く』の見立て殺人と酷似していた。
次々と起こる、黒板、放送室、体育館、図書準備室を使った連続殺人。
現場には必ず「黒板係」からの犯行メッセージが残される。
そして江口自身も薬を盛られ、半日以上昏倒する。
目覚めた後も幻覚と幻聴に苦しみ、記憶は曖昧になっていく。
周囲は叫び始める。
江口を捕らえろ。
あいつは自分の小説どおりに人を殺している。
旧友・二階堂だけが、江口の前に立つ。
「桜次郎が犯人なら、俺は庇わない。
でも、犯人じゃないなら、犯人にはさせない」
鏡廊下の目撃偽装。
旧配膳リフトの密室死体移動。
録音による死亡時刻錯誤。
薬物による容疑者偽装。
江口桜次郎は、自分の小説に殺されかける。
――
登場人物表
江口桜次郎
現役社会科教師。同人ミステリ作家。
二階堂壮也
警察広報。
青山怜司
江口の同僚教師。
五十嵐理人
江口の二年後輩の理科教師。
水嶋沙耶
元放送委員。
相沢真帆
元図書委員
牧瀬優斗
江口と二階堂の後輩。
黒須遥香
十五年前の事件に関係する人物の妹。
朝倉航平
元生徒会長。
園田美月
同窓会幹事。
倉田修一
元体育委員。
鴻上誠一
白峰の同級生の医師。