あらすじ
第二王子ルークは、かつて兄に並ぶかもしれないと期待された王子だった。
誰よりも優秀な兄アレクシス。
そして、姉のように自分を導いてくれた公爵家次女エリシア。
彼女に認められたくて、褒められたくて、ルークは必死に努力していた。
だが、エリシアが隣国へ留学した日から、彼の時間は止まってしまう。
優秀だが、情熱はない。
失敗はしないが、それ以上を望まない。
兄ほどではない。
だが、十分優秀。
周囲からそう評価される無難な第二王子として生きることを、ルーク自身も受け入れていた。
兄が、辺境で急死するまでは…。
突然王太子となったルーク。
混乱する王国。
そして、戦線布告と共に帰還したエリシア。
やがて明らかになる、兄の死の真相。
これは、兄の影を背負った第二王子が初恋の人と共に戦火の中で止まっていた時間を取り戻す物語。