あらすじ
その動画を、見てはいけなかった。
深夜一時。
親友とスマートフォンを眺めていた理沙の前に、一つの動画が流れてきた。
音のない街角。
どんよりとした風景。
そして、画面の中央に立つ――真っ赤な服の女。
目が合った。
その瞬間、理沙の中へ流れ込んできたのは、説明のつかない「執着」だった。
翌朝。
赤い女は、大学にいた。
誰も気づいていない。
誰も見えていない。
――見えているのは、理沙だけ。
やがて親友の天音が、不可解な自傷行為を繰り返すようになる。
「呪われてる」
そう訴えても、周囲の人間には理沙自身が壊れていくようにしか見えない。
信じてくれる者は、一人。
そして、その一人さえも――。
これは、一本の動画から始まった呪いが、人間関係も、日常も、そして命までも侵食していく物語。
歪んだ結末を、見届けることはできますか?