あらすじ

これは、どこまでも純粋で、哀しく、悲しくて、最後は笑顔になれる、彩りに満ちた、幻想の物語。

多種多様な種族が暮らす、とある世界。そこには、死者の強い念や、人々の願う感情が、呪いやまじないとなる。

そんな世界のとある辺境の栄えた街アバンダンシアから少し離れた海辺にひとり暮らす人間族の少年「サーロ」は、ある日、海岸に流れ着いたひとりのエルフ族の少女「ティアラ」を見つけ助ける。

ティアラはその身に、呪いを癒し治す力を秘めた翡翠を宿した涙の為に、故郷の隠れ里を襲われ捕らえられ、船で運ばれている際に嵐により船が難破し、サーロの元に流れ着いたという。

ティアラはエルフ族特有の心の風景を感じる共感能力もあり、サーロやサーロが慕う街の人々の優しい心を感じ、次第に打ち解けていく。

ティアラはアバンダンシアの街に受け入れられ、サーロ共に暮らすことに。そして穏やかに、優しく、笑顔零れる日々を取り戻していく。

しかし、ある日の事件をキッカケに、サーロはその身と心を蝕む「渇きの呪い」に魅入られてしまう。その呪いを唯一癒せるのはティアラの「翡翠の涙」だけ。

また、渇きの呪いに魅入られたサーロは、過去生きていたものたちの無念な想いが、この世に残り形となった「呪現獣」を引き寄せてしまう体質に。自身のせいで大切な人達が危険に遭うのを嫌がり、街を出る決意をするサーロ。そのサーロに断固としてついて行くというティアラ。

そこに「不老の呪い」を宿す龍人「ガレア」がアバンダンシアの街に訪れる。サーロとティアラに、ある懐かしい想いと関心を持ち、二人の旅の用心棒として同行する事に。自身の終わらぬ旅のひとときに彩りを与える為にと。

ガレアの持つ龍の宝「テオリアコンパス」は、持ち主の心が求めるものへと導く力があるという。その力をもとに、サーロとティアラは、悲しみを求める旅へと出る。渇きの呪いを癒す涙を流す為の旅に。完全に呪いを解く方法を探しに。

旅の途中、各々悲しみを抱えた人々、この世に残った呪現獣、亡き王国と龍人とサーロとの因縁と過去。様々な出会い、別れ、涙を超えて、未来に笑顔を浮かべられる日へと。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/05/29
  • 現在の作品翡翠の涙は誰がために