あらすじ
「俺はアンタと、頂点に立ちたいんだよ!」
剣舞――それは二人の魔術と絆を試す競技。
数十の国が連なる大陸の代表国を決める剣舞の技術は、王族の婚約者を決める最も重要な要素であった。
圧倒的な魔力と技術を誇る公爵家の子息セドリック。
王女の幼馴染である彼が婚約者の最有力と囁かれる中、王女アルテシアが剣舞のパートナーに選んだのは――貴族の振る舞いなど知らぬ平民の少年だった!
類まれなる才能を持ちながらも、パートナーに恵まれず剣舞の才を燻ぶらせていたイオ。そんな彼の手を取り、楽しそうに笑うアルテシア。
貴族たちの冷ややかな視線を跳ね除け、二人はペア結成からたった一年でセドリックたちの背中に辿り着く。
アルテシアが学園で過ごす時間は、残り一年。イオが彼女と共に、セドリックを打ち負かすチャンスは次の大会がラストとなった。
「来年になれば、イオくんはきっとリックたちを越えられるよ。それだけの才能が君にはある」
「……その時は、アンタは学園を卒業してるだろ。来年じゃなくて、今年で追い越すんだよ」
打倒セドリックを誓った二人の特訓の日々は、平民と王女という立場の違いを忘れさせる。
触れ合う肩、頬を掠める吐息、熱を孕んだ焦がれる眼差し……そして学園の生徒たちの間で密やかに囁かれる『肌を重ねたペアはより良い評価が得られる』という噂――。
完璧なエリート幼馴染ペアに挑む、一途な平民少年と気高き王女の、熱すぎる下克上ファンタジー&じれキュンラブコメ、開幕!