あらすじ
神隠しに遭い、異世界へ落とされた一宮椿。
京言葉に黒髪に着物姿。
はんなり笑う、お淑やかな女。
……だがこの女。妙に肝が据わっていた。
古武術の家系に生まれ、弓と合気道を叩き込まれて育った椿は、白い狛犬と共に、人間以外が虐げられる世界へ迷い込む。
奴隷として売られる獣人。
利用され、傷つけられる幻獣や聖獣。
――この世界の人間は腐っている。
「泣き寝入りなんてさせへん」
そう決めた椿は、傷だらけの獣人剣士や精霊たちと絆を結びながら、虐げられている者達のため戦いへ身を投じていく。
普段は穏やかで、お淑やか。
けれど、一度敵と認識した相手には容赦はしない。
これは後に、『暁の女帝』と恐れられる女が、人外たちを率いて世界へ牙を剥き、国を築き上げるまでの物語である