あらすじ
「――私、誘拐されちゃった?」
突如眼前に広がる広大な自然に、大学入学を間近に控えていたアルビノの少女――雨夜サヨは呆然としながら呟いた。
直前の記憶をなくし、状況を飲み込めないサヨ。そんな彼女が現状を整理しようと身体を探ると、いつもの服装の他に拳銃を持たされていることに気づく。
ひとまず日光を避けるため逃げ込んだ洞窟の中には人の影はなく、銃で殺し合いが始まるといった雰囲気もない。安堵したサヨを迎えたのは、洞窟の最奥に配置されたタブレットと、それが示す理解しがたい文章だった。
「己が希望を示せ」。不躾に告げられた文言にサヨは毅然とした態度で帰宅を望んだ。
そして洞窟に変化が訪れる。サヨが言い切るなり、洞窟の壁が崩れて先に進む道が現れた。明らかに誘われている、その状況にサヨは挫けず帰れる希望があるのなら、と勇気を奮い立たせて先へ、先へと進む。
洞窟の奥の更に奥、暗闇の向こう側に待ち受けていたものは――。
死んでも死にきれない系ダークファンタジー、今ここに開幕。
果たしてサヨは生きて大事な場所に帰れるのだろうか。
「死んでなんか、やるもんか」
*残酷な描写(出血・欠損・死亡など)が含まれます