あらすじ

フォロワー1億人。世界の中心にいるロックバンドのフロントマン・ロロ。 タトゥーだらけの冷徹なカリスマである彼は、私の前でだけ、ただの不器用な男になる。 ​「勝手に終わらせるな」 「戻ってるだろ、ここ」 「俺はカウンセラーじゃない」 ​「今はうるさい。……隣にいるのはいい」 ​「ノリで抱きつくな」 ​「お前さ。俺のこと、勝手に枠にハメないほうがいい。……でも、勝手に喋んのは止めるな」 ​距離を詰めようとする私に、壊さないための“境界線”を引いて交わすロロ。 言葉をくれない彼への不安を抱えたまま、やがて私は自分の足で歌うことを選び、二人の歩む道は少しずつズレていく。 ​のちに訪れる、それぞれの人生、別の選択。 そして、SNSのタイムライン越しに見つめ合うだけの、遠い距離。 一回の「いいね」すら炎上を招く世界で、ロロが何も言わずに送り続けた“視線”の正体とは――。 ​これは、0か100かでしか愛せない「私」と、 壊さないために不器用に愛を調整し続けた「ロロ」の、 長い長いすれ違いの人生の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/29
  • 現在の作品視線の先に、ずっと